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2018「伝統の朝顔展」歴博付属「くらしの植物苑」にて開催中💠

毎年恒例の、歴博付属「くらしの植物苑」で開催している「伝統の朝顔」を観に行った。前に行った時、朝顔は曇っている時の8:30開園の時に来ると、開いている朝顔が観えると言うことで、開園8:30に行った。同じ事を考えている人が多いのか、すでに20名程の列になっていた。1999年から続いているイベントなので、根強いものがあると思った。今年も変化朝顔が観られると思うと楽しみだ。ぜひ、ヨリミチをオススメする。

1999年以降毎年開催のアサガオ展

Contents

伝統の朝顔展30/9/9(日)まで開催中

朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期、嘉永・安政期、明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔(参考「豆知識」)がつくり出されてきました。これは今日の遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃には多くの品種がつくり出されていたようです。しかし、それらの中には、残念ながら単純な大輪朝顔の人気に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただし、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。

そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられた伝統の朝顔を広く知っていただき、人と植物との関わりを見るべく、本館では1999年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきました。とくに今回は、近代における変化朝顔の再興や大輪朝顔の人気沸騰に焦点をあてた2016年開催の「近代の朝顔ブーム」に続く「続・近代の朝顔ブーム」をテーマとし、栽培家による版画を用いた『朝顔会報』の成り立ちとその特徴や、近代の交配・育種法の普及、朝顔を用いたメンデル遺伝の研究史について、それぞれパネルで紹介をおこないます。

 

展示構成

くらしの植物苑内のハウス、東屋、よしず展示場に、当苑で栽培した鉢植えの朝顔を展示します。なお、展示内容は以下のとおりです。

●変化朝顔 正木系40系統、出物系25系統
※歴博で2005年に発見された無弁花朝顔を含む。
●明治時代以降の大輪朝顔25系統程度
●ヨーロッパ・北米産の近縁の朝顔 10系統程度

計 約100系統、約700鉢を展示

※内容は変更になる場合があります。

 

1)青斑入桔梗渦蜻蛉葉白地赤吹掛絞桔梗咲(あおふいりききょううずとんぼばしろじあかふっかけしぼりききょうざき)

葉は桔梗渦という遺伝子を持っていることで、肉厚になる。花は花弁の先がとがって桔梗のような花を咲かせるため、桔梗咲又は星咲と呼ばれている。

 

2)青打込弱渦柳葉青采咲牡丹(あおうちこみじゃっかやなぎばあおさいざきぼたん)

葉が柳の葉のように細く、花はナデシコの花のように細く、先が細かく切れ込んでいる系統。武将が持つ采配に似ているところから、采咲と呼ばれている。★出現率16分の1

3)黄蝉葉栗皮茶丸咲大輪(団十郎) (きせみばくりかわちゃまるざきたいりん)(だんじゅうろう)

葉は黄色の蝉葉で、花は柿ともいう茶系統の花色で、市川団十郎好みの色にちなんで団十郎と命名された。

4)松島鍬形葉白地紫時雨絞丸咲(咲分け)(まつしまくわがたばしろじむらさきしぐれしぼりまるざき)(さきわけ)

葉模様が黄葉に緑色の斑点が生じる松島葉と言い、花模様は時雨絞、染分け、咲分けとなる系統。

 

5)黄握爪龍葉紫総風鈴獅子咲牡丹(きにぎりつめりゅうばむらさきそうふうりんししざきぼたん)

株全体がうねり、葉は表面が見えなくなるほど強く内側に抱え込み、爪龍葉または掬水葉と呼ばれる。花弁の先端は折り返して管状になり、形が似ていることから風鈴に形容される。★出現率16分の1

6)青渦柳葉江戸紫采咲牡丹(あおうずやなぎばえどむらさきさいざきぼたん)

出物の苗は葉の幅の細い柳葉で渦性のため、ややよれている。花弁も分厚いため花持ちがよいが、花色は退色しやすく、最初は鮮やかな紫色だが、午後になると赤みを帯びてくる。★出現率16分の1

 

7)青笹葉黒鳩切石畳咲(あおささばくろばときれいしだたみざき)

曜という花弁の脈の間が深く切れ込んで、開化後時間がたつとそれぞれの花弁が内側に折り畳まれる。ただしきれいに折り畳まれることは少なく、内側に巻き込まれるようになるのが普通である。

8)青渦顰葉渦小人紅筒白丸咲(あおうずしかみばうずこびとべにつつしろまるざき)

葉は非常に硬く濃い緑色をしておりサボテンのようである。成長が非常に遅く伸びても20㎝前後にしかならない系統。★出現率4分の1

9)青斑入孔雀葉石化濃青丸咲(あおふいりくじゃくばせっかこいあおまるざき)

「帯化(石化)」とも呼ばれる変異で、茎の先端の生長点が線状に形成されるため、茎がリボンのように幅広くなり、茎は枝分かれしない。花は一か所に群がって咲き、房咲と呼ばれる。

 

豆知識 ー変化朝顔の名称-

江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。第一次ブーム(文化・文政期)の番付表にはその走りが見られますが、第二次ブーム(嘉永・安政期)に基本ができあがります。それは葉の色、模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝学から見ても非常に理にかなったものです。

たとえば「青水晶斑入弱渦柳葉淡藤爪覆輪采咲牡丹(あおすいしょうふいりじゃっかやなぎばあわふじつめふくりんさいざきぼたん)」を見てみましょう。まず始めに、葉についての記述です。青(葉の色)・水晶斑入(模様)・弱渦(質)・柳葉(形)に分解できますが、これは青葉の水晶斑入で、「渦」と「柳」の突然変異が入った葉であることを示しています。次に、花についての記述です。葉の記述と同様に、淡藤(花の色)・爪覆輪(模様)・采咲牡丹(咲き方)に分解できますが、淡藤の地に覆輪が入った花色で、撫子のような花弁で、采咲という細かく切れた咲き方であることを示しています。

 

左:青水晶斑入弱渦柳葉 右:青水晶斑入弱渦葉(葉)淡藤爪覆輪采咲牡丹(花)

 

変化朝顔」とは

江戸時代の2度の朝顔ブームを機に品種改良が大きく進んで観賞用植物となり、木版の図譜類も多数出版された。この時代には八重咲きや花弁が細かく切れたり、反り返ったりして本来の花型から様々に変化したものが生まれ、世間の注目を浴びた。
これを現在では「変化朝顔」と呼び、江戸、上方を問わず非常な流行を見た。特に珍しく美しいものは、オモトや菊などと同様、非常な高値で取り引きされた。

 

花のいろいろ(咲き方花銘)

葉の変化の種類と呼び方

ポプラ社「全部わかるアサガオより」

牡丹出物系統栽培の模式図

最初から葉出物と牡丹出物が出ると分かっている株からの栽培の例。
多数の種をまき、子葉(ふたば)の形で葉出物を見分けて観賞用に栽培する。そのほかは親木として種を取るために育てる。

 

くらしの植物苑にて

開園8:30前から長蛇の列

ヒルガオ科  マルバアサガオ 『ミルキーウェイ』

ヒルガオ科  青丸葉濃ピンク髭咲(マルバアサガオ紅髭咲)

マルバアサガオ  『ブラックナイト』

出物系統401 親木  黄/抱/常葉  淡紅紫地/紅紫/車絞/覆輪

出物系統401 親牡丹   黄/抱/常葉   淡紅紫地/紅紫/車絞/覆輪   丸咲/牡丹

出物系統402 青/林風/常葉  白/丸咲

出物系統415 親牡丹    青/斑入/抱/常葉    淡藤鼠色/丸咲/牡丹

出物系統 親木  黄/抱/常葉  紫/丸咲

出物系統419 親牡丹  黄/抱/常葉  紫/丸咲/牡丹

出物系統426 親木  黄/抱/常葉  瑠璃/丸咲

出物系統426 親牡丹  黄/抱/常葉  瑠璃/丸咲/牡丹

出物系統442 親木  黄/抱/常葉  紅/丸咲

出物系統442 親牡丹  黄/抱/常葉  紅/丸咲/牡丹

 

出物系統 一重出物  黄/握爪龍葉  紅/総風鈴/獅子咲

出物系統Q1402 親木  黄/抱/蜻蛉葉  紺/吹雪/丸咲

出物系統537 親木  黄/孔雀葉  紅/台咲/孔雀八重

出物系統 親木  黄/抱/蜻蛉葉  葡萄鼠/覆輪/

出物系統Q1406 親木  黄/抱/蜻蛉葉  紅紫/覆輪/丸咲

    

正木系統 青/渦/尾長立田葉  淡青/切咲

  

正木系統 黄/斑入/蝉葉/青軸  白地/紅時雨絞/咲分/大輪  (源平)

正木系統(歴博21) 黄/斑入/蝉葉  紫紺/丸咲/大輪  (深淵)

正木系統(歴博44) 黄/斑入/蝉葉   浅葱/吹掛絞/丸咲/大輪  (初霜)

正木系統 松島/鍬形葉  白地/紫時雨絞/咲分/丸咲

正木系統 青/斑入/蝉葉/枝垂  紅/丸咲

正木系統917 青/斑入/蜻蛉葉  枝垂  藤色/車絞/丸咲

正木系統 青/渦/蜻蛉葉  紅/丸咲

正木系統 黄/桔梗渦葉  水色/桔梗咲/八重

正木系統 青/桔梗渦葉  青/筒白/桔梗咲

正木系統 青/桔梗渦葉  青紫/糸覆輪/桔梗咲/八重

正木系統 黄/寿老葉  紅/覆輪/大輪咲

出物系統 黄/弱渦/抱/蜻蛉葉  白/丸咲

出物系統 一重出物  黄/弱渦/柳葉  白/撫子/采咲(さいざき)

出物系統  108 牡丹出物  黄/縮緬葉   銀鼠/筒白/総鳥甲/吹上/台咲  牡丹

出物系統1093  親木  黄/縮緬葉  瑠璃/台咲

     

出物系統963  牡丹出物  青/斑入/洲浜葉  淡黄/丸咲/牡丹

出物系統 黄/縮緬葉  総鳥甲/吹上/台咲/牡丹

出物系統  親木  青/渦/蜻蛉葉  紅/筒白/丸咲

出物系統  黄渦/繁葉/溝小人  紅/丸咲

出物系統X578  親木  青/斑入/渦葉  葡萄鼠/丸咲

変化朝顔 出物系統の会場

ヒルガオ科サツマイモ属  曜白大輪  “富士の紫”

ヒルガオ科サツマイモ属  曜白大輪    “富士の峰”

ヒルガオ科サツマイモ属  曜白大輪   “富士の紅”

ヒルガオ科サツマイモ属  曜白    “舞姿”

正木系統  黄/尾長/立田葉  紅/筒白/切咲

正木系統  青/桔梗渦葉 青/筒白/桔梗咲

正木系統  青/斑入/桔梗渦葉  白地/赤吹掛絞/桔梗咲

正木系統829  青/渦/打込/葵葉  紫/車絞/丸咲

正木系統  黄/斑入/蝉葉  納戸/時雨絞/丸咲/大輪  (蝶々夫人)

出物系統  親牡丹  黄/弱渦/丸葉  淡水色地/青紫吹雪/星咲  (牡丹)

出物系統 牡丹出物  青/打込/弱渦/柳葉  青/采咲/牡丹

出物系統 牡丹出物  青/渦/柳葉  江戸紫/采咲/牡丹

出物系統 牡丹出物  黄/斑入/洲浜葉  紅/吹掛絞/丸咲/牡丹

正木系統  青/桔梗渦葉  青/筒白/桔梗咲

正木系統(歴黄-1)  黄/斑入/蝉葉  紅/吹掛絞/丸咲/大輪  (吾妻絞)

正木系統(歴黄-12)  黄/斑入/蝉葉  浅葱/縞/丸咲/大輪  (清滝川)

正木系統(歴黄-18)  紅/吹雪/縞/丸咲/大輪  (桜吹雪)

正木系統(歴黄-5)  黄/斑入/蝉葉  浅葱色/丸咲/大輪  (天の川)

正木系統  黄/斑入/蝉葉  納戸/時雨絞/丸咲/大輪  (蝶々夫人)

正木系統(歴黄-18)  黄/蝉葉  紅/吹雪/縞/丸咲/大輪  (桜吹雪)

正木系統(歴黄-5)  黄/斑入/蝉葉  浅葱色/丸咲/大輪  (天の川)

  

正木系統(歴黄-36)  黄/蝉葉   黒鳩/縞/丸咲/大輪  (月夜野)

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ライター紹介

Tokkyna

千葉県佐倉市在住
東京都江戸川区小岩出身

趣味:古地図による散策(特に裏道が大好き)
    LCCによる全国歴史探訪(特に城壁のそりが大好き)

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