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🍑7月の皇居東御苑の果樹古品種園(日本の在来種)を訪ねて🍏

梅雨明けの7月上旬に、大手門から少し歩いて、皇居東御苑の果樹古品種園に寄ってみた。ここは、いつもジックリ見ないで素通りなので、今回は、青い果樹園をユックリみてみた。味覚の秋の果樹は、完成品で美味しく食する事ができるが、未完成の果樹は、今どうなっているか興味があった。ぜひ、ヨリミチをオススメします🍏

 

Contents

日本で在来種の果樹がみられる、皇居東御苑の「果樹古品種園」🍏を観察しに行きました🍎

今回は、大手門から入りました🏯

 

大手門のハクチョウ

外国人の観光客に人気の皇居東御苑

明暦の大火(1657)で大手門が焼失した時のシャチ。

カリン

同心番所

カリン

百人番所

本丸中之門石垣

 

中之門跡

大番所

この先、中雀門跡を、左に折れると果樹古品種園🍏

果樹古品種園の敷地に咲いていたヒメヒオウギズイセン

果樹古品種園の位置🍏

天皇皇后両陛下のご植樹🌲

天皇皇后両陛下のご植樹
(皇居東御苑における果樹古品種園の整備について)

天皇陛下皇后陛下
天皇皇后両陛下の皇居東御苑におけるご植樹
(写真:宮内庁)

食用の植物は,より美味なものやより生産性の高いものが栽培されるようになると,古い品種はすたれてしまい,一般には見ることができなくなってしまいます。江戸城の跡である皇居東御苑に江戸時代の品種である果樹を植えれば,訪れる人々にとっても興味深いことではないかとの天皇陛下のお考えを受けて,このたび,皇居東御苑本丸地区に,果樹古品種を植栽した果樹園を整備することとしました。

天皇皇后両陛下は,果樹古品種園の整備を記念して,平成20年4月11日,皇居東御苑においてご植樹を行われました。

 

皇居東御苑果樹古品種園の整備計画について

1 果樹古品種園について 本丸の富士見櫓に近い一画に,果樹古品種園(東・西)を整備する。平成19年度から20年度にかけて,土壌改良工事と植栽を行う。平成19年度は果樹古 品種園(東)を,平成20年度は果樹古品種園(西)の土壌改良を行うことと し,平成21年3月までにモモ,スモモを除き植栽を行った。
2 植栽する果樹古品種について 植栽する古品種は,(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所(以
下,「果樹研」という)に保存されていて苗が入手可能な品種のうち,各種類 毎に地域性,相性,栽培実績などを勘案して,下記の5種類,計22品種が 選定された。
A.ナシ5品種:淡雪,今村秋,大古賀,類産梨,六月梨 B.モモ,スモモ4品種:薬缶,おはつもも,米桃,万左衛門 C.カンキツ5品種:紀州ミカン,臭橙,三宝柑,クネンボ,江上ブンタン

D.カキ5品種:禅寺丸,豊岡,堂上蜂屋,祇園坊,四溝 E.ワリンゴ3品種:加賀藩在来,リンキ,高坂リンゴ なお,各品種の来歴・特徴は別添の参考資料のとおり。 また,平成21年3月に植栽したイヌリンゴ(金沢在来)を上記加賀藩在来に植え替えることとする。 3.植栽配置について

各品種ごとに2本植栽する。果樹古品種園(東)にはナシ,モモ・スモモ, カンキツを,果樹古品種園(西)にはカキ,ワリンゴを,それぞれ一団とな るように植えることにした。(別添「東御苑果樹古品種植栽計画(案)」参照)

既に果樹研で苗木生産をしていただいた一部の品種(ナシ5品種とカンキ ツ5品種)については,平成20年4月に,その他の品種(モモ,スモモを除く) は,平成21年3月に植栽を行った。

なお,モモ,スモモについては,平成22年3月頃に植栽を行う。

(皇居東御苑HPから一部転載)

 

果樹古品種園(東)🍎

おはつもも

江戸時代の農書に記述がある「けもも」の1種。長野県下伊那地方で 昭和40年代に収集された、果面に毛のある在来モモで、同地方の農家の おばあさん(おはつさん)が嫁入りの際に実家から持ってきたとされる。 在来の毛桃としては珍しく、酸味が少なく、食用に耐える。果実は30g 程度と小さく、8月下旬に成熟する。

米桃(よねもも)

江戸時代から鹿児島県で栽培されていたとされるモモで,幕末から明 治初頭に、米国に渡り、ニホンスモモ品種改良の素材としても用いられ、 ヘドリック氏(U.P.Hedrick)の「プラムオブニューヨーク」(The Plumsof New York. 1911)の中に,Satsuma,Yonemomo等の品種名で登場する。 果実は50g前後とやや小さく、果面は紫黒色で緑色の果点があり、果肉 は濃赤色、8月上旬に成熟する。

 

万左衛門(まんざえもん)

米桃と同様に鹿児島県の古い品種とされ、「郁李」の別名を持つ。「万 左衛門」の果実特性は「米桃」とよく似ており、紫黒色の皮、濃赤色の 果肉で8月上旬に熟し、果実は50g前後と小さい。

薬缶(やかん)

果実表面に毛がない、「油桃」あるいは「ずばいもも」に属する在来 の桃で、江戸末期の『本草図譜』(岩崎灌園,1828年)に「油桃」の記 載がある。大正時代に石川県で収集され、その後、興津・平塚を経て果樹研究所圃場に保存している。果実は無毛で果実重は100gに満たず小さい。

類産(三)梨(るいさんなし)

新潟県原産。樹齢約190年とされる古木が現存しており(国指定天然 記念物「月潟の類産ナシ」;ただしこの木は上総より取り寄せたと伝承 されている)、江戸時代からの栽培品種の現存例としては、最も信憑性 のあるものである。明治初期には原産地周辺で地域的に栽培されていた。 果実は大型で紡錘形、果皮色は赤ナシ型、収穫期は10月下旬で晩生であ る。

大古河(おおこが)

岐阜県(美濃)原産とされるが、新潟県原産かも知れない。栽培記録 では江戸時代末期の新潟県が最古と思われる。明治次代初期には神奈川 県、千葉県等で栽培されていた。果実は大果で紡錘形、収穫期は晩生で ある。

今村秋(いまむらあき)

高知県原産とされる。栽培記録は江戸時代後期までにしか遡れないが、 文献記録の豊富さなどから見て、江戸時代から栽培されていたことへの 信憑性がかなり高い品種である。果実は大果で円卵形、収穫期は晩生で ある。

アワユキ(淡雪)

新潟県中部原産とされる。江戸時代中期から栽培記録があり、明治次 代初期には関東地方などですでに主要な品種であった。その後全国に広 まり昭和初期まで栽培されていた。果皮色は赤ナシ型で、収穫期は9月 の中手品種である。

江上ブンタン

徳川四代将軍時代に、中国からのの帰化人で長崎県東彼杵郡折尾瀬村 三河内において陶業を営む孫如猿が、外国産文旦であると称して住民に 分けたものの実生から発生したもので、後年に江上村の浦文七なるもの が接ぎ木繁殖したものであると伝えられている。江上文旦の名は、大正 元年に長崎県立農事試験場において各種のザボン類を調査し発表したも のである。扁球形で大きさが1kg程度となる黄色の品種である。自家不和 合性。

三宝柑(さんぼうかん)

伝承によれば、その昔紀州徳川家和歌山城内にあり、その後家臣の邸 内に移り更に田殿村字田口の大江城平という人がこれを接ぎ木繁殖し、 田栖川村方面に伝播したという。これを三宝柑という称するのは紀州候 に献上の際に三宝に載せたためと伝えられる。3月から4月に成熟する 短到卵形でヘタ部のカラーが発達した特徴的な形の果実である。

臭橙(カブス)

インドヒマラヤ地方に源を発し、中国揚子江沿岸地帯並びに日本の各 地に分布する。日本には非常に古く渡来したもので、『本草和名』(深根 輔仁,918年頃)には橙として記されている。臭橙(シュウトウ)の名は、 秘伝花鏡により発せられたもので、果皮に特有の香りがあることによる。 カブスは真の和名であり『和漢三才図絵』(寺島良安,1712年頃)には加 布須と記され,『大和本草』には「その果皮を薫じ蚊遣となすがためな り」との注釈がある。ヨーロッパにも早い時期に同様のものが伝えられ世界中に分布する代表的なカンキツである。果実は250gの大きさで球形であり、果皮が赤橙色で美しい。古来正月の飾り付けに用いられている。

クネンボ(九年母)

渡来の年代は不詳であるが、徳川時代以前とされる。インドシナ半島 原産で中国南部、沖縄を経て日本本土に伝わり広まったものと考えられ ている。現在は、ほとんど消失しているが、九州南部から沖縄にかけて は今なお点在する。『農業全書』(宮崎安貞,1697年)、『大和本草』はこ れを柑と記し、『和漢三才図絵』は乳柑として記している。田中長三郎 氏の考証によれば、クネンボという名称は、ヒンドスタット語の柑橘を 示すニブが、沖縄(琉球)でクニブ・フニブとなり薩摩(鹿児島)でク ネブとなり、転じてクネンボとなったものであるという。ウンシュウミ カンとよく似た180g内外の橙色の果実で、果皮にテルピン油に似た独特 の香りがある。成熟期は、1月以降である。自家不和合性。

 

紀州ミカン(無核紀州)

温州蜜柑の普及以前には、小蜜柑、本蜜柑等として普通に栽培されて いた、古い時代に日本に中国から伝えられた種類である。導入年代は不 詳。紀州には、天正2年(1574年)に伝えられ、以来その名声を独占し 広く紀州蜜柑の名が本種に適用されるようになった。無核紀州は紀州蜜 柑の種なしの系統で、『大和本草』(貝原益軒,1708年)にはサネナシミ カン、『増訂南海包譜』(山中信古編,1865年)には無核蜜柑の名で記録 されている。12月に成熟する40g程度の大きさの種なしのミカンである。

 

果樹古品種園(西)

四溝(よつみぞ)

静岡県東部原産。菊池(1948)によると、水戸藩郡奉行所編纂の『御 領内産物』(1736)に記載。完全渋ガキ。やや晩生で、果実は小さい。果 形は縦断面が円錐形で4つの縦溝があり、横断面が方形である。果皮色 は赤い。

 

ワリンゴ品種

ワリンゴは、江戸時代には中部以北で果樹として栽培されていたが、 西洋リンゴの導入により急速に廃れた。このためかどうかは分からない が、現存する系統で品種名のついているものはなく、由来したとされる 地域名を系統の名としているものが多い。

 

リンキ

青森県津軽地方で栽培されていた系統で、「リンキ」とは当地方におけるワリンゴの名称である。中部地方のワリンゴよりもやや果実が小さいのが特徴とされる。

加賀藩在来

加賀地方でも「加賀リンゴ」という名称でワリンゴが栽培されていた。特に山本氏の庭にあったと伝えられる「やまもとりんご」という名称の 系統がかつてあったことが知られており,本系統はそれに由来すると思 われる。

高坂リンゴ(こうさかりんご)

長野県北部の飯綱町高坂地区周辺に古くから伝わるワリンゴである。 江戸時代には善光寺でお盆のお供えとして売られていたと伝えられてい る。当時は北信濃一帯の広い地域でワリンゴが栽培されていたとされる が、古木はすべてなくなった。現在地元では挿し木繁殖した個体を村お こし等の活動で多少栽培している。

 

豊岡(とよか)

京都府南部の原産。菊池(1948)によると、当時、200年以上の樹齢 の樹が京都府相楽郡當尾村に多くあったことが記載されている。やや晩 生の品種であり、果実はやや小さい。

ヒメリンゴ

堂上蜂屋(どうじょうはちや)

岐阜県原産。恩田・村松(1934)は、岐阜県加茂郡蜂屋村の原産であ り、極めて古くから栽培されているために由来の正確な調査は無いが、 文治年間(1185~1190)に郷士が土地の産物の干柿を献上しており、こ れがこの品種のものとすれば、それ以前より栽培されていたことになる、 と記している。中生で完全渋ガキ。やや大果。

禅寺丸(ぜんじまる)

神奈川県原産。菊池秋雄(『果樹園芸学・上巻・果樹種類各論』,1948) によると、「順徳天皇の健保2年(1214)に(神奈川県)都築郡柿生村王 禅寺(現在、川崎市)の星宿山蓮藏院の再建に際し、材木伐切の時に偶 然山中にて発見せられ」たものとされており、弘化4年(1847)東都花 隠老人編にも柿品に禅寺丸の記載があるとされる。また、恩田・村松(『改 訂増補・実験柿栗栽培法』,1934)によると、徳川氏が幕府を江戸に開い てのち市場に出されるようになり、王禅寺村より多数産出された円形の柿であることから「王禅寺丸」と呼んでいたが、元禄の頃より単に「禅 寺丸」と呼ばれるようになったとされる。晩生の品種であり果実はや や小さい。果皮色は赤くなる。

祇園坊(ぎおんぼう)

広島県原産。恩田・村松(1934)によると、広島県安佐郡祇園村の祇 園坊という寺の住職が発見した品種とされる。菊池(1948)によると、『長 防二州産物名彙』(1737)に記載。また、『本草綱目啓蒙』(小野蘭山,1 803)に白柿(白い粉をふかせる干柿)として有名であることが記載。完 全渋ガキ。やや晩生で、大果。

野草の島

富士見櫓

皇居東御苑案内図

最寄りの交通機関からの距離(所要時間)

  • 大手門へ
    • 地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から約200m(徒歩約5分)
    • 地下鉄千代田線二重橋前駅(6番出口)から約700m(徒歩約10分)
    • JR東京駅(丸の内北口)から約1,000m(徒歩約15分)
  • 平川門へ
    • 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から約200m(徒歩約5分)
  • 北桔橋門へ
    • 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から約400m(徒歩約5分)

 

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ライター紹介

Tokkyna

千葉県佐倉市在住
東京都江戸川区小岩出身

趣味:古地図による散策(特に裏道が大好き)
    LCCによる全国歴史探訪(特に城壁のそりが大好き)

この人が書いた記事

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