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「ツナソ」「アマ」って 何?歴博付属、くらしの植物苑で調べてみました🔬

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歴博付属、くらしの植物苑には、生活に密接に関係のある植物が植えられていて、時々、植物の名前をみて、果たしてこれは何なのかと思う時がある。今回、「ツナソ」「アマ」は字や花をみたりでは何なのかわからないので、調べることにした。その結果、繊維原料すなわち、この植物でジュート等繊維製品が出来ることがわかった。私にとって、くらしの植物苑は、生きた植物図鑑だと思って重宝している。ぜひ、ヨリミチをオススメします。

「ツナソ」「アマ」ってなに⁉️

ジュート等繊維製品の原料としては防災用としても役立っています。

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ツナソ

シマツナソ(縞綱麻、Corchorus olitorius)はアオイ科(従来の分類ではシナノキ科に分類されていた)の一年生草本。別名をタイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュート。 近年は食材(葉菜)としても流通するようになり、モロヘイヤ(アラビア語: ملوخية‎ ; mulūkhīya、「モロヘイヤ」の発音はエジプト方言による)の名でよく知られるところとなっている。

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概要 

北アフリカ原産の植物で、葉は青しそに似た形をしている。種小名 olitorius はラテン語で「野菜畑の」の意味。果実は円筒形でナガミツナソ(長実綱麻)の名はここからくる。日照時間が12時間以下になると開花結実する。

毒性 

この果実は毒性があり、食用に適さない。種子には強心作用のあるステロイド類のストロファンチジン という強心配糖体を含み、摂取すると鬱血性心不全を起こし、死亡することもある。平成8年10月ウシでの死亡例がある。通常食用にする葉などには含まれない。

薬理作用 

ACE阻害活性のある物質を含有しているため、高血圧の抑制に効果があるとする研究がある。

利用 

繊維原料(ジュート)として 
「コウマ」も参照
近縁のコウマ(黄麻)とともに「ジュート」(英語: jute)と通称され、繊維原料として利用される。 バングラデシュに於けるジュート生産の4分の1はシマツナソの作付けである。 春に播種し、2-3mに生長したところを刈り、茎を水で醗酵させて繊維を採取する。

食材(モロヘイヤ)として

若葉を食用とし、刻んだりゆでたりするとツルムラサキ同様、ムチンによる特有の粘りを呈する。 カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、食物繊維などに富む緑黄色野菜の代表格で、抗酸化作用のあるクエルセチンも多く含む。全体的に栄養価が極めて高く「野菜の王様」の異名を持つ。

インドや地中海沿岸では古くから食べられていたことが知られている。現在もエジプトなどで栽培が盛んである。 中東や北アフリカでは、刻んで肉(羊肉、鶏肉、牛肉など)と煮込むことが多い。

日本に入ってきたのは1980年代で、飯森嘉助らが「全国モロヘイヤ普及協会」を設立し、普及に努めたところが大きい。現在は日本各地で栽培されるが、宮城県大郷町などが産地として有名。お浸し、スープ類、天ぷらなどにするほか、乾燥粉末をパンやクッキーの生地に練り込んだりして用いることもある。

栽培 

pH6.0 – 6.5の水はけの良い土地を好み、収穫期は7月から10月、家庭菜園でも容易に栽培が可能である。農家が圃場で大量に栽培する場合、うどんこ病を発生することがある。

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ジュート(黄麻)について

(1)ジュートの産地

ジュートは、熱帯あるいは亜熱帯で栽培され、豊富な太陽エネルギーを効果的に蓄積し、100日内外で収穫に至ります。

主産地はインド及びバングラデシュで、バングラデシュ大使館のプロフィールの中では、ジュートは“黄金の糸”と紹介されています。

高温多湿の気候で湿潤の土壌で、かつ、水浸醗酵によって繊維採取をするため、水があることが栽培の条件です。
2~5月頃に種をまき、大体4ヶ月ぐらいで2~3m位まで成長し、6~9月頃刈り取りを行います。刈り取り時期によって繊維の質が次のように変わります。

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(2)ジュートの特徴

黄麻(ジュート)は、インド麻・カルカッタヘンプ・いちび・綱麻(つなそ)ともいい、しなのき(田麻)科に属します。
学名はCorchorus Capsularis, L.といい、球状果実、長い円筒型果実の2種類の一年生草本の茎からとった靱皮繊維であり、資源は無尽蔵にあるといえるし、何よりも次のように地球環境にやさしく、地球温暖化抑制に寄与します。

・自然生態系の枠内で短期間に再生産されます。

・ジュート繊維となる工程中に発生する大量の廃棄物(水分を含めれば95%)は、産地土壌に還元されて自然環境系に組み込まれます。

・ジュートは、光合成が旺盛な植物で、二酸化炭素(CO2)の吸収力が普通の木と比べて5~6倍あり、地球温暖化を抑制する働きがあります。

・ジュート製品は、焼却処分しても有害な物質を出さず、土中に埋めてもバクテリアによって完全分解され、土に帰るので環境を汚染しません。

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(3)ジュートの用途

ジュート繊維からは、次のような環境保全適合品、都市型防災品が作られています。
● 導火線
ジュート繊維のもつ毛羽は、火薬の抱合性に優れ、黒色火薬を均一に包み込むことができます。

● 畳表糸
畳表のたて糸用として使用されているジュート糸は、伸度が少ないため、優良な畳表を製造することができます。

● 自動稲刈り機の結束用ひも
伸びる度合いが小さく結束性に優れています。稲刈り後、放置しても土中で醗酵し、バクテリアによって完全に 分解されるので無公害であり、また、粉砕して肥料にすることもできます。

● カーペット基布
1945年アメリカのテネシー州で生まれ、今では世界のカーペットの生産量の74%を占めている タフテッドカーペット裏地の基布として使用され、ボリュームがあり、保温性と寸法の安定性に優れています。

● バッグ
日本ではまだあまり見かけませんが、焼却処分しても有害な物質は一切出ない等環境に大変優しく、 しかも強くて丈夫なので、世界各国ではショッピングバッグとして広く利用されています。
また、穀物や砂糖を入れるジュートバッグとしても使用されています。

● 都市型防災品
新しい用途開発
現在新しい用途も開発途上ですが、紙パルプの代替として壁紙用特殊紙、崖などの崩落防止用としての植生網(均一化した植生が可能)、緑化資材として植木の根の包装材(根まきテープ)、樹木を保護する幹まきテープ、樹木を痛めない麻なわなどがあり、主要な用途になっています。 また、米袋に使用されたジュートバッグ(「ドンゴロス」ともいいます)は、さらに雑草防止用、ベッドの緩衝材などに再利用され、そのまま土地に帰すことができます。まさに「大地に生まれ使用後は回帰する」天然素材で、最近ではその「自然」に近い色合いが好まれ、インテリア・婦人用のカジュアルシューズなどにも使用されています。

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● 国際ジュート機関の事業
日本では1986年以来、途上国の産業発展のため、ジュート製品の市場振興を行ってきました。
開発途上国が根本的に貧困から抜け出るためには、自らの力で自国の経済発展を促すことのできる底力を蓄積させることがきわめて重要であると考えられます。 このためには、途上国がこれまで発展させてきた自国の産業を自助努力によって更に発展させることが理想的であります。 また先進国がこうした途上国の自助努力に対し、最新知識と合理的設備を段階的に供与するような援助の在り方が望まれます。
したがって、先進国は、途上国が自らの手で開発を進めているプロジェクトに対し、資金または技術協力をすることによって、「急がば回れ方式」で着実な成果があげられます。このような考えから、日本は、政府開発援助(ODA)の一環として、これまで国際ジュート機関が実施する事業に対し、積極的に支援を行ってきましたが、その効果は一般に考えられる以上に大きく、今後も引き続きこうした貢献を行うことが期待されています。

● 街の防災用品 土のう(吸水性簡易土のう)
土がなくても水さえあれば!!「水を吸って膨らみ、重みを増す」力を応用したもので、緊急な回し水対策、吸水作業に使われています。
麻袋ですから、使用後は、焼却処分が簡単です。

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(4)ジュートの歴史

原産地は、中国南部とも言われていますが、黄麻工業の源流はインドであり、英国人がカルカッタで本格的な工場を作った1854年より遥か以前に手紡・手織の方法でベンガル地方に普及していたことが知られています。

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アマ

アマ(亜麻、学名:Linum usitatissimum)は、アマ科の一年草。ヌメゴマ(滑胡麻)、一年亜麻、アカゴマなどの異称もある。園芸用の品種には多年草がある。

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亜麻の生産量トップ10 (2007年)
国名 生産量
(トン) 備考
カナダ633,500
中華人民共和国480,000 *
インド 167,000
アメリカ149,963
エチオピアの67,000 *
バングラデシュ 50,000 F
ロシアの旗 47,490
ウクライナ 45,000 *
フランスの41,000 F
アルゼンチン34,000

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特徴 

原産地はカフカス地方から中東にかけての一帯とされる。古代から中東やユーラシア大陸西域で栽培され、現在は各大陸で栽培される。日本では冷涼な気候の北海道のみが栽培適地である。茎の繊維はリンネル(リネン)製品、種子は食用になり、搾油して亜麻仁油が採れる。亜麻は大麻(ヘンプ)と誤解されるがまったく異なる植物種である。大麻よりも柔らかくかつ強靭で上等な繊維である。古くは亜麻の糸を『ライン』(Line)といい、この細くて丈夫な亜麻糸からの連想で『線・筋』を意味する英単語になった。 フランス語ではランと発音され、ランジェリーはアマの高級繊維を使用した女性の下着に由来する。また繊維の強靭性から劣質の繊維はテントや帆布として利用され、大航海時代の帆布はアマの織布である。 現在は大麻がロープや麻袋などに使われるのに対して、亜麻は、通気性・吸湿性に優れて肌触りが良いことから織られて高級な衣類などになる。

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連作障害が起き易いため6~7年の輪作を行う。北海道では4月末から5月にかけて播種し、繊維用は7月末から8月に抜きとって収穫され、種子用途には1~2週間遅れて収穫される。 

日本では、江戸時代・元禄の頃に小石川御薬園で種子(亜麻仁)を薬種として使用するために栽培された記録があるが、当時は亜麻仁を中国から比較的安易に輸入出来たので栽培は定着しなかった。本格的な栽培は北海道開拓の初期に榎本武揚によって導入され、第二次世界大戦中をピークに繊維用として北海道で広く栽培されたが、化学繊維の台頭で1960年代半ばに栽培されなくなった。2002年に種子を食用に利用するために北海道の当別町で亜麻栽培が復活し、北海道亜麻ルネサンスプロジェクトが進行している。2007年には当別町亜麻生産組合が設立されて、栽培技術の向上と普及に取り組んでいる。北海道独自の特用作物として亜麻の評価が高まるにつれて、十勝地方や上川地方に栽培が広がっている。

亜麻には産業用だけでなく、多様な園芸種がある。多年草の園芸種の亜麻は花が可憐なことや栽培が容易なことから愛好者が増加し、北海道では一般家庭だけでなく、街路の植樹帯や公園でも栽培されている。特に札幌市の麻生町や苗穂地区および当別町では、亜麻の歴史と文化の普及のために多彩な行事が開催されて、亜麻を生かした街づくりが行われている。

種子からは亜麻仁油(あまにゆ、リンシードオイル、フラックスシードオイル)が採れ、これは食用や塗料・油彩に用いられる。

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番外編

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アクセス

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ライター紹介

Tokkyna

千葉県佐倉市在住
東京都江戸川区小岩出身

趣味:古地図による散策(特に裏道が大好き)
    LCCによる全国歴史探訪(特に城壁のそりが大好き)

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