1. TOP
  2. 夏・「ウリとヒョウタン」について 学ぶ❗️歴博付属のくらしの植物苑にて🌱

夏・「ウリとヒョウタン」について 学ぶ❗️歴博付属のくらしの植物苑にて🌱

%e3%82%88%e3%82%8a%e3%81%bf%e3%81%a1%e3%83%ad%e3%82%b4-01%e3%83%98%e3%83%83%e3%83%80%e3%83%bc-13

今、くらしの植物苑では、「伝統の朝顔」展が開催されている。同時に、温室ではウリやヒョウタンがたわわになっている。伝統の朝顔展のブログは、早朝に行って写真を撮って掲載したいと思っている。ウリとヒョウタンの多様性は、弥生時代に遡り以降の時代に食料や容器といった日常生活に欠かせないものとなってきた。この際、興味を持った、ウリとヒョウタンを調べてみたいと思った。

IMG_4756

ウリとヒョウタン

いわゆるメロンの仲間を指すウリ、そしてヒョウタンは、いずれもウリ科に属しており、古くから人の生活に深くかかわってきました。ウリは弥生時代以降日本に伝わり、果物あるいは野菜として育成されてきました。歴史的に見ると、雑草メロン、マクワウリ・シロウリ、モモルディカメロン、マスクメロンと多様で、時代によって趣向・用途も変化してきました。一方、ヒョウタンは縄文時代初頭には日本に伝えられ、日本人とのかかわりは1万年間にも及んでいます。一部で食用とされた以外はほとんどが器の材料として育成されてきました。こうした事実は、遺跡の発掘調査や文献史料から知ることができますが、歴史的に古い形質や遺伝的性質をもったものが各地にほそぼそと伝えられ、それら生きた資料から実体を知ることができます。

国立歴史民俗博物館では、縄文時代以来の形質をもつウリとヒョウタンの系統を収集してきました。奈良・平安時代のメロンなども含まれます。今回の展示は、これらを育成・展示し、生きた実物をとおして生活文化の歴史の理解を促そうとするものです。

IMG_4834

IMG_4640IMG_4639IMG_4638IMG_4637IMG_4636IMG_4635IMG_4634IMG_4633IMG_4632IMG_4628

ヒョウタン

ヒョウタン(瓢箪、瓢簞、学名:Lagenaria siceraria var. gourda)は、ウリ科の植物。漢語では瓢(ひょう、瓠、匏とも表記)、瓢瓠(ひょうこ)、胡盧(ころ、葫盧、壺盧とも表記)ともいい、和語ではひさご、ふくべという。 この植物の果実を加工して作られる「ひょうたん」は、「瓢」の「箪(容器)」という意味である。

IMG_4630IMG_4631

ヒョウタンの概説

最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられている。乾燥した種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合なども高い発芽率を示す。

狭義には上下が丸く真ん中がくびれた形の品種を呼ぶが、球状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によってさまざまな実の形がある。

ヒョウタンは、苦み成分であり嘔吐・下痢等の食中毒症状を起こすククルビタシンを含有し、果肉の摂取は食中毒の原因となる。

ヒョウタンの種類

ヒョウタンには大小さまざまな品種があり、長さが5センチくらいの極小千成から、2メートルを越える大長、また胴回りが1メートルを超えるジャンボひょうたんなどがある。

ヒョウタンと同一種のユウガオは、ククルビタシンの少ない品種を選別した変種で、食用となり干瓢の原料として利用される。 また、ヒョウタン型をした品種の中にも、ククルビタシンの少ない食用品種が存在する。

IMG_4624IMG_4625IMG_4626IMG_4627

ヒョウタンの歴史

日本では、縄文時代草創期から前期にかけての遺跡である鳥浜貝塚から種子が出土している。文献史学上では『日本書紀』(720年成立)の中で瓢(ひさご)としてはじめて公式文書に登場する。その記述によると仁徳天皇11年(323年)、茨田堤を築く際、水神へ人身御供として捧げられそうになった茨田連衫子という男が、ヒョウタンを使った頓智で難を逃れたという。

古代のヒョウタンは現在のような括れた形態ではなく通常の植物の実のような筒のような形をしていたことがわかっており、突然変異で今日知られているような特徴的な形が発現し、それが人伝に栽培されて世界中に広まった、とされる。

利用

主に容器へ加工されて利用されるほか、強壮な草勢からスイカやカボチャの台木としても利用される。

容器

ヤシ酒の容器として(コンゴ共和国、2008年)

サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼者が水を入れる
果肉部分を除去し、乾燥させたものが容器として水筒や酒の貯蔵に利用されていた(微細な穴があるために水蒸気が漏れ出し、気化熱が奪われるため中身が気温より低く保たれる)。

軽くて丈夫なヒョウタンは、世界各国でさまざまな用途に用いられてきた。朝鮮半島ではヒョウタンをふたつ割りにして作った柄杓(ひしゃく)や食器を「パガチ」と呼び、庶民の間で広く用いられてきた。また、アメリカインディアンはタバコのパイプに、南米のアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルではマテ茶の茶器、またインドネシア・イリアンジャヤやパプアニューギニアなどでは先住民によってペニスケースとして使われている。

IMG_4619

ヒョウタンの意匠

瓢箪は、「三つで三拍(三瓢)子揃って縁起が良い、六つで無病(六瓢)息災」などといわれ、縁起物として掛け軸や器、染め物などの意匠にも見られる。そのため、豊臣秀吉の「千成瓢箪」に代表されるように、多くの武将が旗印や馬印などの意匠として用いた。大阪府の府章は、この豊臣氏の千成瓢箪をイメージしたものである。

IMG_4620IMG_4622IMG_4616IMG_4612IMG_4613IMG_4611

ヘビウリの花

IMG_4615IMG_4614

ウリ(瓜)

メロン (Cucumis melo L.) の東方に伝わった品種群のこと (狭義の用法)
ウリ科の果菜類の総称 (広義の用法)
以下、それぞれに節を立てて解説する。

 

メロンの東方品種群

マクワウリ
メロンはインドから北アフリカにかけてを原産地とし、この地方で果実を食用にする果菜類として栽培化され、かなり早くにユーラシア大陸全域に伝播した。日本列島にも貝塚から種子が発掘されていることや、瀬戸内海の島嶼などに人里近くで苦味の強い小さな果実をつける野生化した「雑草メロン」が生育していることから、既に縄文時代に伝わり、栽培されていたと考えられている。日本では古来「ウリ(フリとも)」の名で親しまれてきた。また、中国では「瓜」の漢字があてられた。近代以降、ヨーロッパや西アジアの品種群が伝えられると、生物の種としては同じものであったが、日本の在来品種より芳香や甘みが強いことが注目されて西欧諸語起源のメロンの名で呼ばれるようになった。このため今日の日本では、C. meloの栽培品種は、ヨーロッパ系の品種群をメロン、それ以外の特に東アジア、あるいは中国西域ぐらいまでの範囲で伝統的に栽培されている品種群をウリと呼ぶのが慣例となっている。

日本では生で甘みや清涼感を味わうマクワウリなどの品種群の他に、キュウリ(Cucumis sativus)やシロウリのように熟しても甘みに乏しく、野菜として食べたり、未熟なうちに漬物にする品種群も発達した。もちろん生食用品種や西方品種群の甘みと芳香の強いメロンであっても、甘みの出ていない未熟な果実は日本風の漬物に適しており、日本の主要なメロン産地では、良質で商品価値の高い果実を育てるために摘果した余剰の未熟果実が、漬物用として大量に自家消費、あるいは地場消費されている。青瓜・新うりのことを、カリモリと呼ぶ。

Cucumis meloは原産地が西アジアから北アフリカであるため、本来は高温乾燥の環境が適するが、日本で伝統的に栽培されてきた品種群は、日本の環境に適合する品種改良が行われ、高温多湿に耐える性質を身につけている。そのため、ヨーロッパ型のメロンを日本で容易に栽培できるようにするためにマクワウリと交配したプリンスメロンなどが作出されている。

日本以外のウリとしては、中国の西域、東アジアというよりはむしろ中央アジアの文化圏ではあるが、新疆ウイグル自治区のオアシス地帯で古来栽培されてきた品種、ハミウリがよく知られている。

IMG_4764

ウリ科の果菜類

ハヤトウリ

木瓜紋(織田瓜)
メロン類以外のものも含め、主要なものを挙げる。ウリ科も参照のこと。

メロン類 (Cucumis属)
メロン (Cucumis melo)
マクワウリ (真桑瓜、Cucumis melo var. makuwa)
シロウリ (白瓜、Cucumis melo var. conomon)
ハグラウリ – 千葉県の郷土野菜。水分が多く、やわらかい。
ハミウリ (ハミ瓜、Cucumis melo var. inodorus) – 中央アジア・哈密(ハミ)特産。
キュウリ (胡瓜、Cucumis sativus)
キワノ (ツノニガウリ; Cucumis metulifer) – アフリカ原産。日本ではニュージーランド産などが少量流通する。
その他
スイカ (西瓜、Citrullus lanatus)
トウガン (冬瓜、Benincasa hispida)
ニガウリ (苦瓜、ゴーヤー、Momordica charantia)
カボチャ (南瓜、Cucurbita spp.)
ズッキーニ (Cucurbita pepo)
キンシウリ (錦糸瓜、そうめんカボチャ、Cucurbita pepo) – 茹でると果肉が繊維状にほぐれることからこうした名がある。
ハヤトウリ (隼人瓜、Sechim edule)

文化

うりこひめとあまのじゃく
瓜核顔(うりざねがお)
ウリの種のように、色白で鼻高く細長い顔。美人とされる。[2]
瓜に爪つめあり爪に爪なし
間違えやすい瓜と爪の漢字の覚え方。[2]
瓜の蔓つるに茄子なすびはならぬ
平凡な親から非凡な子が生まれない。[2]
瓜二つ
兄弟や双子、親子などの見た目がそっくりなこと。[2]
瓜田不納履、李下不正冠
李下で冠をなおしたり、瓜畑でくつをなおすと、盗むと疑われる。[2]
瓜割の滝
瓜裂の清水
木瓜紋
破瓜

IMG_4765

ザッソウメロン

日本でのメロンの歴史は弥生時代にさかのぼります。当時は、果実が直径2cmから最大でも10cm程度のザッソウメロンと名付けられたものが主流でし た。これらは現在、瀬戸内海や九州の島々に残存しています。写真はザッソウメロンの中でも最小の果実をつける種類で、雌しべと雄しべのそろった両性花で す。大阪府立大学前教授の藤下典之先生によると一株に果実が750個以上もつくそうです。現在、水耕栽培を行っておりますが、一体どのくらい果実がつくの か楽しみですね。

IMG_4763IMG_4762IMG_4761IMG_4760IMG_4759

コヒメウリ

大きさや丸い形、色もピンポン玉にそっくりの小型のウリです。メロンの変種で学名をCucumis melo var.hime といいます。新潟県新津市や村上市では、今でも旧盆の供物に使われ、朝市でも売られているそうです。
このほかに行事などでコヒメウリをお使いになる地方をご存知の方や、何か情報をお持ちの方はぜひ教えてください。

IMG_4758IMG_4756IMG_4755IMG_4754IMG_4753IMG_4751IMG_4749IMG_4748IMG_4747IMG_4746IMG_4745IMG_4744IMG_4741

平安の都人が食べたといわれるモモルディカメロン
(八丈島ではババゴロシと言われています)

IMG_4743IMG_4742IMG_4738IMG_4736IMG_4737IMG_4735IMG_4734IMG_4733IMG_4731IMG_4730IMG_4729IMG_4728

ウリがなっている温室

IMG_4727

アクセス図

imageimageimage

 

%e3%82%88%e3%82%8a%e3%81%bf%e3%81%a1%e3%83%ad%e3%82%b4-01%e3%83%98%e3%83%83%e3%83%80%e3%83%bc-13

\ SNSでシェアしよう! /

よりみち | 日帰り旅行やハイキング・散策のサイトの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

よりみち | 日帰り旅行やハイキング・散策のサイトの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介

Tokkyna

千葉県佐倉市在住
東京都江戸川区小岩出身

趣味:古地図による散策(特に裏道が大好き)
    LCCによる全国歴史探訪(特に城壁のそりが大好き)

この人が書いた記事

  • 2018佐倉コスモスフェスタ開催中❗️オランダ風車を背景に50万本を超えるコスモスが満開です🌼

  • 増上寺に眠る6人の徳川将軍家墓所を尋ねました‼️

  • 伊能忠敬30年過ごした❗️「佐原の町並みと小野川沿い」をブラリ散策👟

  • 江戸城(皇居東御苑)の「城壁、反りの美」や「石垣の積み方」を探求しました🏯

関連記事

  • 関東最大級・約100種類67万本のチューリップ咲き揃う🌷佐倉チューリップフェスタ開幕🌷

  • 世界の優秀庭園賞W受賞🏆の「佐倉草ぶえの丘バラ園」見頃を迎えています🌹

  • 幕末維新の歴史がよみがえる横須賀港🚢ヴェルニー公園⛲️ヴェルニー記念館によりみち🌹

  • 伊勢ナデシコは「御所ナデシコ」として門外不出の献上品!歴博付属くらしの植物苑「伝統のナデシコ展」によりみち✿

  • 無料送迎バスを利用して冬❄️の「DIC川村記念美術館」の散策路を歩く👟

  • 🖼東京国立近代美術館( MOMATコレクション)展示替え作品のみ掲載🎨